上司がとにかく怖い。これはパワハラなのかな?
このツライ状況を変えたいけど、どうすればいいのだろう?
このように悩んでいる方に向けて、記事を書きました。
皆さんお仕事お疲れさまです。ゲッティと申します。
私は新卒で勤めた保険会社で、女性上司からパワハラを受け、適応障害という心の病で休職しました。
その体験から、職場の人間関係で苦しむ人を助けたいと思うようになり、現在は産業カウンセラーとして活動しています。
もしあなたがパワハラを受けているなら、以下のうち、どの行動をとろうとしていますか?
- 誰にも相談せず、自力で耐える
- 信頼できる人に相談しつつ、耐える
- 異動願いを出し、異動日まで耐える
- 心療内科に通いつつ、耐える
- 休職する
- 転職する
私の感覚ですが、90%以上の人が1~3の行動をとると思います。4~6の行動に移せている人は、10%程度ではないでしょうか。
ちなみに私は1→2まで行動し、腹痛で起き上がれなくなってやっと休職しました。
そもそも、自分がパワハラを受けていることに気づいていない、もしくは認めたくない方も多いと思います。
しかし耐え続けていたら、私のように心の病に陥り、働きたいのに働けない体になってしまうかもしれません。
「パワハラを受けているかも…」と思ったら、なるべく健康なうちに4~6の行動をとることが大切です。
この記事は私の体験談を交えながら、以下の内容を説明します。
・パワハラに耐え続けるとどうなるのか
・パワハラから逃げる方法
パワハラとはどんな状況を指すのか
パワハラって、自分が受けているものより、もっとひどいイメージがある。
今の状況をパワハラと言うのは、甘えなのかも。きっと自分が弱いだけなんだ…
このような考えを持っている自分に厳しい方は、とても素晴らしいと思いますが、危険です。
私も当時は同じように考えており、
怖い上司なんてどこにでもいるし、こんなことで屈していたら、これから社会人として成長できない。
今までもうまくやってきたし、今回も自分なら乗り切れるはず!
こんな考えで、上司のキツイ言動に耐えていました。
しかし今思い返してみると、私に対する上司の態度は、明らかにパワハラでした。もしかすると、今あなたが受けているのも、パワハラかもしれません。
ここでは、上司のどのような発言や行動をパワハラと呼ぶのか、説明します。
パワハラの定義
厚生労働省の「パワーハラスメントの定義」によると、以下のような状況がパワハラに該当します。
➀身体的な攻撃
上司が部下に対して、強打、足蹴りをする
➁精神的な攻撃
上司が部下に対して、人格を否定するような発言をする
➂人間関係からの切り離し
仕事から外し、長期間にわたって別室に隔離したり、自主研修をさせたりする
④過大な要求
長期間にわたり、肉体的苦痛を伴う過酷な環境で、勤務に直接関係のない作業を命ずる
⑤過小な要求
上司が管理職である部下を退職させるため、誰でも遂行可能な受付業務を行わせる
⑥個の侵害
思想・信条を理由とし、集団で同僚1人に対して、職場内外で継続的に監視したり、他の従業員に接触しないよう働きかけたり、私物の写真撮影をしたりする
うーん、当てはまるような、当てはまらないような…なんだかピンとこない…
それなら、実際に私が受けたパワハラを参考にしてください。
私が受けていたパワハラ
私が受けたパワハラは、上記の定義のうち②・③・⑤・⑥に該当すると思います。
・精神的な攻撃
私の言うこと、やることを、いつも怒鳴り声で否定され続けました。
「給料泥棒」「仕事なめてんの?」「何でこんなことも分からないの?」「こんなのアルバイトでもできる仕事だよ」などなど。
・人間関係からの切り離し
窓口営業の仕事をしていましたが、「仕事ができないなら、雑用だけやってもらう」と言われ、窓口に出ずにバックヤードで雑用を強いられていました。
・過小な要求
上記の内容とかぶりますが、指示されていた仕事は、誰でもできそうな雑用ばかり。
上司の指示で動いていたにも関わらず、「雑用だけやってればいいと思ってるの?」と怒鳴られました。
・個の侵害
外に出ない仕事ということもありますが、上司から常に監視されているような感覚で、いつも緊張して生きた心地がしませんでした。
パワハラを受けて休職したときの状況は、こちらの記事に詳しくまとめています。
パワハラを受けやすい人の特徴
私が思うパワハラを受けやすい人の特徴は、以下の3つです。
パワハラ上司は、自分に余裕がありません。そのため、他人にあたってストレスを解消しようとしてきます。
上司の言葉を素直に聞き入れる真面目で優しい人や、言い返してこない人は、標的にされやすいでしょう。
また、パワハラ上司が持っていないものを持っていると、悔しさや嫉妬からパワハラに発展することもあります。
例えば、以下のようなものです。
私は、大企業から子会社への出向でその職場に勤務していました。給与は大企業から出ているので、パワハラ上司よりも給与が高かったのです。
それが直接的なパワハラの原因かは分かりませんが、ひがまれているような空気は感じました。
パワハラに耐えてはいけない理由
パワハラに耐えてはいけない一番の理由は、心の病になる可能性が高いからです。私はパワハラに耐え続けた結果、適応障害という心の病に陥りました。
適応障害は、うつ病に近い病気です。私は気力を失い、働こうと思っても働けなくなりました。
詳しい症状は、こちらの記事で解説しています。
私は約1年間、療養のため休職しましたが、結局その企業で働き続けることが出来なくなり、退職しました。
今となっては辞めたことを後悔していませんが、もう少し早めにパワハラから逃げていれば、病気で苦しまずに済んだと思っています。
パワハラから逃げる3つの方法
冒頭でも少し説明しましたが、パワハラに苦しんでいる方は、以下の行動を取りましょう。
- 心療内科に行く
- 休職する
- 退職する
心療内科に行く
パワハラを受けている時、どうせ耐えるなら、心療内科に通いながらの方が良いです。
なぜなら、定期的にカウンセリングを受けられる環境があると、安心感を得られるからです。それに、重度のうつ病になる前に、ドクターストップをもらうこともできます。
しかし、心療内科のイメージは、あまり良くありません。
世間的に心療内科や精神科というと、何となくイメージが悪いです。ドラマや映画の影響でしょうか、特に精神科は怖いという印象もあるようです。
なので、心療内科に通っている人は多くても、そのことを隠している人が多いのも事実です。
私が休職する前に心療内科に行こうとしたとき、上司から止められるレベルでした。
内科、耳鼻科、歯医者などの場合はまったく止められないのに、心療内科だと止められてしまいます。
おそらく、心療内科にいってしまうと、休職する可能性が高くなってしまうからだと思います。
なので、心療内科に通っていても、会社に隠している人はかなり多いと思います。
しかし、よく上司から、
サラリーマン=プロだ。プロのスポーツ選手のように体調管理を徹底して、常に最高のパフォーマンスを出せるようにしておけ。
と言われていました。
サラリーマンがプロだということは納得できます。それではなぜ、サラリーマンに心療内科というメンタルトレーナーをつけるのはダメなのでしょうか。
プロスポーツ選手はメンタルの調子によって成績が大きく左右するので、メンタルトレーナーがついています。
サラリーマンもメンタルによって、仕事のパフォーマンスが全然違ってきます。
もっと心療内科が、世の中にとって身近な存在になってほしいものです。
休職する
パワハラを受けていると、すぐにでも会社を辞めたくなると思います。
しかし、すぐ辞めてしまっては収入がなくなってしまいます。転職できれば良いですが、そんな簡単なものではありません。
しかも、パワハラを受けながらの転職活動は、とんでもない気力が必要です。
そこであなたにおすすめしたいのが、会社を休むという選択肢です。
有休を使って、1日2日休むわけではありません。思い切って3か月~何年も会社を休んでみることです。
診断書がもらえたら、お金をもらいながら休めます。
しかも、休んでいる間は何をしても良いので、元気さえあれば転職活動もできます。
しかし、会社を休むという行為は、とても勇気が必要です。私も会社を休む前は、大きな葛藤がありました。
会社を休んだら周りからどう思われるのか、会社の評価はどうなってしまうのか、、、そんなことで悩んでいました。
私の場合はパワハラに耐えきれなくなって、やむを得ず休職しました。
しかし、休職してみて、ネットでいろんな人の生き方に知って、目が覚めました。もう会社の評価なんてどうでも良いです。
会社員として生きることがすべてではありません。それよりも、これからの人生を豊かにいこうと思えるようになりました。
休職してみて本当に良かったです。休職のおかげで時間ができ、視野が広がりました。
転職する
休職しても、従業員が少ない会社や、融通がきかない会社の場合、パワハラ職場に復職することになります。
それはさすがに耐えられないという場合、会社を辞めるしかありません。
しかし、ブラック企業で疲弊している状態で、会社を辞めますとは言いにくいかもしれません。しかも、ブラック企業なら、上司から無責任だとか言われて、引き止められるはずです。
そんな時に役立つのが、『退職代行サービス』です。
自分の代わりに、退職までの面倒な手続きを代行してくれるサービスです。
会社はすぐに辞めることができます。パワハラに耐えていても、状況が良くなることはありません。すぐに逃げましょう。
逃げるのは悪いことじゃない
真面目で責任感が強い人は、逃げる=甘えだと思いやすいのですが、パワハラから逃げるのは、決して悪いことではありません。
私は「逃げた」と考えると、みじめ・なさけない・可哀想という気持ちになりやすいので、「捨てた」と思うようにしています。
その企業があなたに合わなかったから、捨てるだけです。
パワハラ上司やブラック企業を断捨離して、新しい気持ちで行動しましょう。
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