仕事がつらくて、憂鬱な状態が続いている。
なんだか「うつっぽい」と感じるけど、うつ病の人はどんな初期症状があるの?悪化しないように、何をすればいいのだろう…。
このような疑問にお答えしていきます。
こんにちは。ゲッティと申します。
僕は上司のパワハラでうつ状態になり、休職の末、社会に復帰しました。
当時の会社は退職し、現在は就業支援の企業で働いていますが、「職場の人間関係に苦しむ人を助けたい」という思いから、産業カウンセラーを目指して勉強中です。
僕は女性上司からパワハラを受け、適応障害と診断されました。
適応障害とは、特定の場所を訪れるとメンタルが不安定になり、うつ病と同じような症状になる心の病です。
僕の場合、パワハラを受けていた職場に居るときだけではなく、外を歩いていて、職場に関連する広告や文字を見たときも気持ち悪くなりました。
結論から先にお伝えすると、せっかく「うつっぽい」と自覚できているなら、放置せず、早めに心療内科に行くべき。
なぜなら、うつ病や適応障害になったら、働きたくても働けない状況に陥ってしまうからです。
この記事では僕の体験談をもとに、うつ病の初期症状や原因、うつ状態を改善するためのセルフケア等について解説してきます。
僕は、職場の人間関係についてTwitterで発信しており、今回の記事はそこで反響のあった言葉も交えてまとめてみました。
Follow @gettyblog「自分はこのままで、大丈夫なのかな…」と不安になっている方は、ぜひご覧ください。
うつ病の初期症状
適応障害は、うつ病の手前の病気と言われているため、適応障害の症状は、うつ病の初期症状と似ていると思います。
ここでは、当時の僕の症状を交えながら、うつ病の初期症状について解説します。
ただ、状態は人それぞれ異なるため、あくまでも参考としてご覧ください。
「当てはまらないから、自分は大丈夫かも!」と思った方でも、心療内科を受診し、しっかりと診てもらいましょう。
なお解説は、厚生労働省の「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳」を参考にしています。
体に現れる症状
【睡眠】
寝ようとしても眠れない、夜中に何度も目が覚める、早朝に目が覚めるなど。
【食欲】
食欲が急に増す、もしくは食欲が沸かない。
【体調】
しっかり休んでも疲れが取れない。頭や肩、もしくは体中が重い。頭痛や腹痛に悩まされる。
僕の場合は、目が覚めても体が重くて起き上がれない、胃がキリキリと痛い、吐き気がするなどの症状が目立ちました。
心に現れる症状
・気分が沈み、ネガティブな状態が続く
・何にも興味を持てない
・焦りや苛立ちを感じる
僕もこのような状態でした。
「自分が悪い」「ダメな人間だ」など、自分をとにかく否定していました。
行動に現れる症状
・約束の時間を守れない
・ネガティブな言葉を多く口にする
・人を避ける、口数が減る、表情が暗い
僕はこれらの症状を、ほとんど感じませんでした。
同居している家族に対する接し方も普通だったので、家族は気づけませんでした。
上記で紹介した、体・心・行動の変化は、誰しも一度は感じたことがあるかもしれません。
たまに感じるくらいなら問題ありませんが、10日以上など、頻繁に症状が続くようなら注意が必要です。
うつ病になりやすい人の特徴4選
僕が考えるうつ病になりやすい人の特徴は、以下の4つ。これは僕の性格でもあります。
同じ内容をTwitterで発信したところ、大変多くの方に共感いただきました。
自分より他人を優先する人
僕は小学生の時から、常に他人を優先してきました。
友達の家でゲームをする時は、自分のしたいゲームではなく、友達がしたいゲームを優先。遠足のバスの席順では、人気の後ろの席は友達に譲り、自分は前の方で、窓際ではなく通路側。
クラスで出し物を決めるときは、少数派ではなく多数派に加わる。などなど、いつも自分の本音を押し殺して、他人を優先してきました。これは社会人になっても変わらずです。
こんな性格の人は、うつ状態になりやすいかもしれません。
まじめな人
これは言うまでもないですね。
何事もまじめに考えてしまうと、それが悩みになってしまいます‥。いい加減なくらいがちょうど良いですね。
私はまじめすぎて面白くないと言われることがよくあります(笑)
責任感が強すぎる人
社会人たるもの、責任感はとても大事です。しかし、強すぎたらいけません。
これは誰にでも当てはまる訳ではありませんが、人からよく「君は責任感強くて頼もしいよ。」と言われる方は要注意です。
人から褒められるような人は、少し責任逃れをするべきです。
ここの調整は難しいですが、常に責任を負い過ぎないという気持ちを持っておくことが大切ですね。
完璧主義な人
血液型はまったく根拠のないものですが、僕はA型です。人からよく几帳面だと言われることがあります。
断捨離が大好きで、部屋には必要最低限のモノしかありません。モノがないおかげで掃除がしやすく、自分の部屋にホコリはないと思います。
机の中やかばんの中は、綺麗に整理されており、スマホのアプリやデータも綺麗にジャンル分けされています。
…と、言い出したらキリがないですが、僕は人より完璧主義です。よく周りの友人から、きっちりし過ぎて気持ち悪い、息が詰まりそうと言われます(笑)
しかし、完璧主義なだけの人は、うつ病にはならないと思います。まじめで責任感があって他人を優先してしまう人で、さらに完璧主義だと大変です。
上記の内容をツイッターでつぶやいたら、反響がありました。
うつ病になりやすい状況
上記で説明した特徴の持ち主は、決してメンタルが弱すぎる訳ではありません。
僕は新入社員の頃、上司に厳しく指導されてよく落ち込んでいましたが、そのときは適応障害になりませんでした。
以下のような状況や思考が、うつ病や適応障害の引き金になるのだと思います。
パワハラ
僕が適応障害になった、最も大きな原因はパワハラです。
上司に行動や発言を怒鳴り声で否定され、以下のような言葉をよく使われていました。
新入社員の頃も、上司に怒鳴られたことがありました。ただその時と違うのは、毎日繰り返し怒鳴られたことと、パワハラ上司と長時間一緒にいたことです。
新入社員のときは外回りを担当していたので、怖い上司と過ごす時間が短時間に限られていました。
その一方、適応障害になったときは内勤で、上司と2人きりになる時間もあり、逃げ場が無かったのです。
長時間労働
自分が熱中している仕事で、自分の意思で楽しんでいるなら、長時間働いても問題ないと思います。
時間が忘れるくらい熱中できるものが仕事なら、そんな幸せなことはありません。しかし、そんな人はごくわずかでしょう。
ほとんどの人が、上司の命令で残業しているだけです。中にはこんな人もいると思います。
これは本当に何の意味もないですね。今の時代にまったく合っていません。違うパターンだと、仕事はないけどあえて残業して残業代をもらう人もいるでしょう。
昔ながらの日本企業に勤めている方で、年功序列・固定給だったらしょうがないですよね。本末転倒ですが…。
いわゆる現代の奴隷制度に悩み苦しんでうつ病になり、最悪の場合は自殺にまで至ってしまうのです。
視野が狭くなっている
今の会社で絶対に出世してやる!
どんなにツラくても、耐えてみせる!
自分は今の会社でしか生きられない…。
転職なんて絶対考えられない!
このように思っている方は危険です。ちなみに僕も、当時は同じように考えていました。
会社の人間だけと関わっていると、視野が狭くなってしまいます。
もし会社に自分の人生を捧げていて、会社がつぶれてしまったり、パワハラ上司とずっと働くことになったりしたら…。
将来に絶望してしまいますよね。うつ病のリスクが高まります。
私が休職して本当に良かったなと思うことは、会社以外の人間と関わることが多くなり、視野が広くなったことです。
会社だけがすべてではありません。視野を広く持って生きましょう。
うつっぽいと感じたときにとるべき行動
心療内科へ行く
うつっぽいと思ったら、「気のせい」で片づけず、心療内科へ行くべきです。
腹痛や頭痛がひどいなら、まずは内科に行くのも選択肢のひとつですが、根本的な解決には繋がりません。
僕も胃痛が続いたので、最初は最寄りの内科に行ったところ「ストレス性胃炎」と診断され、胃薬を処方されました。
薬の効果は一時的にあったものの、再び痛み出したので、最初から心療内科に行ったほうが良かったなと思っています。
休職する
まだ大丈夫…!
みんなツライんだから、もっと頑張らなきゃ…
休んだら、ほかの人に迷惑をかけてしまう。
うつっぽいと自覚しているのに、このように頑張り続けてしまう方は、うつ病や適応障害になりやすいでしょう。
真面目な方は「休む=悪い」と捉えがちですが、そんなことはありません。むしろいま休まないと、あとで働きたいのに働けなくなる可能性があります。
僕は適応障害になってから、約1年間休職しました。その間、何度も働きたいと思いましたが、働けませんでした。
まだ余力があるうちに、勇気を出して休むことが大切です。
メンタルを改善するセルフケア
心療内科に行くだけではなく、自分でできるメンタルケアを、定期的に行なうことが大事です。
僕の場合、「落ち込んでるかも…」と思ったとき、このようなことを取り入れています。
「あなたのメンタル回復方法は何ですか?」こう聞かれた時に、ぱっと10個は出てくるようにしておいた方が良いと思います。
そうすれば、いざという時にすぐ対処できますし、安心感もあります。ぜひ、私みたいに箇条書きで書き出してみてください。
今回の記事は以上になります。ありがとうございました。
コメント