仕事の悩みを家族や友人に話したら、「その会社(上司)、おかしいよ」と言われた。
当たり前だと思ってつらい仕事に耐えてきたけど、もしかして、企業や上司に洗脳されてる??
洗脳を見極めるポイントや、対処法が知りたい!
このように思っている人に向けて、記事を書きました。
皆さんお仕事お疲れさまです。産業カウンセラーのゲッティと申します。
私は過去に、パワハラ上司のもとで仕事をして、適応障害になりました。
そのときは気づけませんでしたが、当時は軽い洗脳状態だったと思います。
私はパワハラで苦しんだことをきっかけに、職場の人間関係の悩みをサポートする産業カウンセラーになりました。
仕事やSNSを通して、私と同じようにブラック企業やパワハラ上司で悩んでいる人から、相談を受ける機会が多くあります。
話を聞いていると、私と同じように洗脳されているのかも…と思う人が多い印象です。
そこでこの記事では、洗脳状態に陥っているときの社員の思考や、そこから抜け出す方法を説明します。
あれ…もしかすると自分の会社や上司は、おかしいのかも…
このように思っている人はぜひご覧いただき、私のように心の病にならないよう、早めに対策をとりましょう。
仕事で洗脳状態のときに考えやすいこと
当事者は、なかなか洗脳状態に気づけないし、判断できないものです。
私はパワハラを受けていた当時、以下のようなことを考えていました。
当てはまるものは、ありますか?
もし該当するものが多ければ、企業や上司に洗脳されているかもしれません。詳しく解説します。
「社会人として成長するための試練」
私は新卒で、大手保険会社に入社しました。
パワハラを受け始めたのは入社4年目でしたが、それまで「転職しよう」と考えたことは一度もありませんでした。
「この会社で順調に出世すれば、お金に困ることは無いよ」
「ゲッティ君は支部長に向いているから、期待しているよ」
と言われていたこともあり、
この会社で定年まで勤めあげる。
役職になって、年収を増やすぞ!
このように考えていたのです。
そのため、上司からパワハラを受けても、
これは、社会人として成長するための試練だ。
このように、理不尽な扱いを前向きに捉えようとしていました。
こちらは、適応障害で休職したときのツイートで、多くの方から反響いただきました。
「仕事ができない自分が悪い」
私は上司に、以下のようなことを言われ続けました。
「なんで、こんなことも分からないの?」
「こんなの、アルバイトでもできる仕事だよ」
「私だって怒りたくないのに、あなたのために怒ってるの」
褒められた記憶は無く、いつも自分の発言や行動を否定されていました。
怒られ続けることで、それまで積み上げてきた自信をすっかり失っていました。
僕は仕事ができない…。怒られるのは、すべて自分の力不足のせい。怒られないように、もっと頑張らなければ…。
こんなふうに考え、いつもビクビクしながら仕事をしていました。しかし、今になって冷静に考えたら、上司の発言や行動は完全にパワハラでした。
仕事でミスをしたり、怒られたりするのは、自分だけのせいではありません。
仕事ができないのは、上司のほうです。
否定的な発言を繰り返して部下の自信を無くす、上司のほうが悪いのです。
「上司の期待に応えなければならない」
私はパワハラ上司に、以下のようなことを言われ続けました。
「怒ってもらえるのは、ありがたいことなんだよ」
「こんなに怒ってあげる上司は、私くらいだよ」
「私が若い頃は、こんなもんじゃなかったんだから」
「お前は給料泥棒だ」
そのうち、
たくさん怒ってもらえるのは、ありがたいことなんだ。
上司の期待に応えなきゃ…
給料に見合った働きをしなきゃ…
このように考え、上司を崇拝するようになっていました。いま思えば、上司の発言を全て真に受ける必要はなかったのです。
「怒られるのは、幸せなこと」とよく聞きますが、すべての状況がそうとは限りません。
上司の言っていることが、全て正しいなんてこともありません。
上司のためではなく、自分のために働きましょう。
「残業や休日の仕事は当たり前」
新入社員のころから、上司や先輩は当たり前のように残業や休日出勤をしていました。
それを見て仕事をしていた私も、それを社会人として当たり前だと思い込んでいました。このような人は本当に多いと思いますが、これも洗脳のひとつです。
翌日元気に出勤するためにも、仕事は定時で切り上げて、夜は自宅でゆっくり休むべき。
「残業する=仕事熱心で偉い」というのは、もう古い考えです。
また、休日に会社に出向くことは無いけれど、休日に上司からよく電話がくる、ということはありませんか?
これも、当たり前だと思ってはいけません。休日とは、仕事のことを忘れてメンタルを整える大切な時間です。
「成績をあげるために自腹を切るのは当たり前」
私や私の知人は、会社のために自分で商品を契約する、家族や友人に契約してもらう、という経験が非常に多くあります。
そのときの心情は、
契約を取れなかった自分が悪い。
上司も自腹を切っているのだから、自分もそうしなければならない。
たとえ自分の力不足でノルマが達成できなかったとしても、自分にとって不必要な商品を無理に契約させるのは間違っています。
そんなことをしても、会社の業績が向上するはずがありません。
自腹を切らないと居心地が悪くなるような職場であれば、今すぐ転職したほうがよいでしょう。
社員に強制的に献血させる会社もある
私の友人の企業は、会社の指示で強制的に献血にいくのが当たり前みたいです。
それを聞いた時は本当にびっくりして、思わずツイートしました。
これは本当に異常な世界ですね。周りの人間から冷静に見てみると、献血を強制されるなんてありえないです。
私の友人は、採血するといつも気分が悪くなる体質だったので、「検血すると体調が悪くなると思うから、行きたくない」と上司に相談したそうです。
すると上司は、「私も献血は苦手なのよ。でも皆が行ってるんだから、行きなさい。」と言われたとのこと。
友人は仕方なく検血センターに行きましたが、血を抜く前に気分が悪くなり、職員から検血を断られました。
しかも、献血できなかったことが職場に通知されたそうです。
ある地方新聞で、この企業のことが取り上げられていました。献血数がその地方団体で最多とのこと。新聞などのメディアも、実態は把握していませんね。
私がその企業のトップなら、まずは社員を大事にします。
社員を利用しようとする会社や地域は、今後衰退していくでしょう。そんな会社は、やめるべきです。
洗脳されてるかも…と思ったときの対処法
勤務先の当たり前って、世間では当たり前じゃないのかも…
このように違和感を感じたときの対処法は、以下の4つです。
違和感を紙に書き出してみる
まずは、「あれ?」と思った違和感を、紙に書き出してみましょう。
上司から言われて傷ついた一言や、理不尽だと思った対応など…
紙に書けば自分の気持ちを客観的に見ることができるので「やっぱり、おかしい!」と確信できるかもしれません。
社外の人に話を聞いてもらう
友人や家族など、会社とまったく関係の無い人に、話を聞いてもらいましょう。
私も家族に相談して、「その上司、おかしいんじゃない?」と言われたのが、洗脳に気づいたきっかけでした。
ただ、相談した相手が同じようにブラック企業に勤めている場合、「そんなの、うちの会社もそうだよ」と言われて終わってしまいます。
そのため、なるべく複数人に相談するのがおすすめです。
Twitterでつぶやく
もし相談できそうな人が近くにいない場合は、Twitterで発信するのも手です。
私も相談できる人が少なかったので、よくTwitterでつぶやいていました。
そうすると、多くの人からコメントをいただき、「やっぱり自分の違和感は間違っていなかった」と思えたのです。
転職する
「洗脳されてるかも…」と思えたのは、とても幸運です。
気づかず仕事を続けているうちに、自分の限界を超えてしまい、うつ状態になってしまうかもしれません。
私は無理し続けた結果、適応障害になってしまい、約1年ものあいだ社会復帰できませんでした。
仕事ができないのに、「上司や会社がおかしい」なんて言う資格がない…
ここでうまく出来ないから、ほかの企業でもやっていけない…
このように思っている人は危険なので、健康なうちに転職するべきです。
まとめ
上司の言いなりになってはいけません。会社に利用されてはいけません。
私たちは奴隷ではないのです。
給料をもらうのは当然の権利で、会社に勤めているのは、すべて自分のためです。
洗脳してくるような会社や上司は、早めに見切りをつけて、新しい環境を探しましょう。
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